2011年12月11日日曜日

SERPICO


1973年製作のアメリカとイタリアの合作の名作"SERPICO"

1971年にNY市警に蔓延する汚職を告発した警察官"セルピコ"の実話に基づいたストーリー。

この作品はストーリー自体は非常にシンプルな作りですが、何故か何度でも見たくなる…そのような感慨深い作品です。

人によって映画の評価って様々だと思います。

僕はストーリーやキャスティング、もちろん脚本や演出など気にするところはいろいろありますが、やっぱり最終的にはどれだけ印象に残ったか。これは非常に大事にしているポイントだと思っています。

この作品が自分にとって印象的なものとなった理由に、文句なしにかっこいいと思えるアメリカンファッションアイコンがいるということ。それを十分すぎるほど堪能できるということです。

そのファッションアイコンが強烈な異彩を放つアル・パチーノ演じるセルピコ。

警察学校を卒業後、署で警察服を着て働いていたセルピコですが、警察官として正義感をもって働くことに生き甲斐を感じ始め、より事件の本質に近づく為、のちに私服警官としての道を歩んでいきます。

制服姿から髭をたくわえ私服警官に変貌したセルピコは真面目なルックスから一転、その姿はまるでヒッピー 笑

もちろん70年代初めという(反ベトナム戦争のヒッピーカルチャー)時代背景も少なからずあるかもしれませんが、あえて無精髭をたくわえ着崩した着こなしのスタイルは、スラム街など危険な場所に潜入することがほとんどの任務の私服警官にとって、目立たないように周りの環境に適応するのは必要不可欠な事。

ただ、その全てのスタイルがとにかくハマっていてめちゃかっこいい。

トラッド・プレッピー・ワーク・ミリタリー・ウェスタンなどスタンダードなアメリカンスタイルをベースに独自にMIXした着こなしは、もちろん基本に忠実ですが、基本の中に外しもあって見ているだけで勉強になります。


さすがにそのまんま同じ着こなしをしても、こうはなりませんが、やっぱりこういうロールモデルがあるってイメージが膨らむじゃないですか。

帽子が好きな自分にとっては小物使いも非常に影響を受けています。

映画って内容や評価ばっかりが全てじゃないと思うんですよね。洋服や音楽、違ったところをリレイトさせて昔の映画を掘っていくのも自分にとっては楽しみの一つです。

またなにか紹介したいと思います。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。以前から気になっていた映画でしたので見てみようと思います。ファッションにも注目してみます。

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  2. コメントありがとうございます。
    80年代生まれの自分としては、それ以前のカルチャーを知る一つとして映画が非常にいいツールとなっています。シンプルな映画ですが、当時のNYのカルチャーがギュッと詰まっています。どうぞご覧になってください。

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