寒い日はインナーとして、気温が上がるとアウターとして通年とおして使いまわせる
そして今からの季節レイヤードファッションでようやく主役になるアイテム
それがカーディガン。
B級グルメなどの価値観は置いておいて、価格が高くてうまい料理はあたりまえだという考えがあるように、洋服も同じく高価なものは高品質、安いものはそれなりに工夫や努力はみられるが結局は価格相応のしかけがあったりするのは事実だと思います。
その中でもニット類の価格のレンジは本当にピンキリでハイゲージのシンプルなニットで数十万のものからファストファッションのブランドだと2~3000円ぐらいのものもあります。
正直私もニットに関して天辺はもちろん手にしたことはなく、自分の中でのプライスをある程度決めていたりするのですが、今回は品質含め非常にいいバランスのものが入荷したのでご紹介させて頂きます。
普段BLOGの中でスタイリングにたいする拘りはよくお話させて頂いておりますが、素材などのウンチクにたいしてあまり触れてはいませんでしたが今回はちょっとばかりお話させて頂きます。
ニットに使われる素材としてよくお目にするのはウール・コットン・カシミア・アクリルなどが一般的だと思います。
このカーディガンに使用されている素材はキャメル100%。
そうラクダなんです。
実はキャメルヘアーってコートなどに混紡で使用されているぐらいで、あまりメインで使用しているプロダクトが少ないのですがそれには理由があって第一に高価なこと。
高価なのにはやはり理由があって、ラクダ自体が短毛で毛が伸びるのが非常に遅く、年に一回晩春に脱毛しこの時落ちた毛を拾い集めるしか採取できないこと。そして採取できる量は大変少なく、年間でもわずか150万キロ程度のようです。
※羊毛のわずか0.14%程度
上記のラクダの写真でみるように1つこぶのラクダと2つこぶのラクダがいるのですが、1こぶのラクダは毛が少なく衣料用としては2こぶのラクダのもののみ使用しています。
取れる量が少ないとどうしても高級素材になってしまうのは仕方ありませんが、基本的にラクダって気温差の激しい砂漠などでも移動したりするぐらいタフな毛を身にまとっているのでゴワゴワとした毛質なのかなと思いつつ実はめちゃくちゃ軽くて柔らかいんです。
そして独特の光沢感がなんともいえない品がありますね。この光沢感ゆえにキャメルカラーのウールコートやジャケットなどに混紡されていることが多いんです。
間違ってもこのカーディガンの色違いってないですか?って聞かないでくださいね 笑
これが本来のキャメルならではのナチュラルカラーなんです。
とウンチクはほどほどに弾力性のよいキャメルニットを最大限に活かせるようにシルエットはイタリアメイドならではの立体的なパターン。初めは身体にタイトにフィットする感じはありますがだんだんと馴染んでくる感じですね。
袖口はあえてのロングリブの折り返しの仕様。
釦も高級感のある黒蝶貝を使用しております。
↓
春先のキャメルカラーは色気もあり、毎シーズンのワードローブに入ること間違いなしのアイテムだと思います。
インナーのシャツ選びも楽しめますね。私だったらパープルのドギツイ色を差し込むかな・・・笑
いいものは結局長く使える。それは本当に間違いありません。シンプルなアイテムこそ素材や品質に拘ってくださいね。
それにしてもイアンヴェラルディさんシンプルでわかりづらいヤバイもの作りますね・・・
でもそれが自分にはまさしくツボ 笑
マイレコメンドアイテムでした。
Ian Velardi / Camel Knit Cardigan
Color / Camel
Size / S, M
Price / ¥31,500(税込み)
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